本書はもともと著者のWebサイトで公開されていた読み物をベースにした書き下ろし.3人の高校生(「1人の少年と2人の少女」と言えばもう,話がどうなるかはご想像の通りである)が問題を出し合い,解き合い,教え合う中で,数学の「本質」に触れていく青春ノベル.ということになるのだろうか.
数学をこよなく愛する人でも,スウガクと聞いただけで身の毛のよだつような人でも,それぞれに「問題を見つけること」や「問題を解くプロセスを考えること」の面白さに気づき,感じることができるのではないかと思う.
はぁ,僕も現役当時に,本書(あるいは「彼女たち」に)に出会っていればなぁ……
と言うか,本書の内容紹介については,出版記念インタビュー記事に詳しいのでそちらをご覧ください.そして,本書を読んでください(^^;
大切なのは,自ら学ぶことの意味と,一緒に学ぶことのできる友人の大切さに気づけること.なんじゃないかなと僕は思っている.
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