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25 8月
「ゲド戦記」 2006.二馬力・GNDHDDT.監督:宮崎吾朗
何かと話題のゲド戦記。まぁ、映画館で観ることはないだろうなと思っていたのが、ひょんなことから観るはめに。
結論:いや、そんなひどくねーよ?
そりゃぁ揚げ足取ることはなんぼでもできるわけですけど、みんなが「こんな糞映画20点にもならねぇ」と酷評するもんだから、「だったら一般的な評価として30点は堅いな、万が一ひょっとしてひょっとしたら40点ぐらい付けられるかもな」と思っていたら50点だよビックリだよ。といった感じ。(それでも50点か…( ̄ー ̄;)
とりわけ、オープニングは上出来だろう。
一番残念なのは、やっぱり(予告CMを観た人はきっとそう思うと思う)、キャラクターが作品の主題をベラベラしゃべりすぎてる点※2。もともとメッセージ色の強い原作をメッセージ丸出しのまま物語にしてしまったところに、脚本の弱さが表れているような。せっかくいいことも言ってるのに他のセリフに埋もれてしまってる。 演 説 や め れ (苦笑
あれもこれもと欲張るからややこしくなるんだ。このシナリオでやるのなら、クライマックスで強調されてる「(「生」ではなく「命」の)亡者の醜さ」※3を一番のメッセージにできるはずだから、それに絞っていた方が展開としてはわかりやすくできたんじゃなかろうか。この程度の問題提起(「世界の均衡が崩れている」とかいうやつ)なら、言われるまでもないし。などと、 素 人 は 好 き 勝 手 な こ と を 言 う w
そして、 あ の ラ ス ト 。
確かに突っ込みどころと言うか、(苦笑)と言うか、えーーーって感は否めないが、僕としては単に、そういう落ちに逃げたゴローちゃんに不満だ。だから、商業映画用に用意したそれなりにそれっぽい落ちとしては、ありっちゃありなんじゃね?(僕は不満だが。)
原作者も不満タラタラのようだけど(今更何言ってんだという気もする)、むしろ、まだまだ原作を捨てきれなかった感。過去の話もいらないって。
※2 子ども向けだと割り切ればそれでいいのかもしれないけど、そう考えるとこんどは言葉や言い回しが難しすぎる。ターゲット層が不明確。
※3 もっとも個人的には、そういう「執念」から来るエネルギーも、生きていくのに大切なものなんじゃなかろうかと思ったりもするのだが。
サブキャラの表情豊かなあたり、ジブリらしいなとは思いつつ、それに比べちゃ主人公周辺は酷くないか?と言うか、得意な表情と下手な表情がこんなに明確にわかれるとは…などと突っ込んでもみたけれど、総じて画は綺麗だ。特に、ああいう夜空(明るめの星空の下で雲が白く浮かんでるような)は好きだなー。※4
※4 動画と背景では担当が全く異なることは承知の上での発言。
さて、賛否両論の宮崎吾朗監督。彼が監督という役に就いたことについてはあれこれ議論されているけれど、このへんで言ってた※5ように、息子だからこそ宮崎駿の跡を継ぐことができたんだというのは正しいのだろう。
これは、映画作りの技術継承どうこうという問題ではなく、「株式会社スタジオジブリ」存続の問題なのだ。
よって、別監督の作品に「宮崎駿」を求めて(そして期待と違うと言って)扱き下ろす批評はナンセンスであるが、ジブリは「宮崎駿」の再生産のために後継者を立ててこの作品に臨んだという背景を考えれば、そういう議論が出てきたことがジブリにとっての成功だ。(ここ、何度も読むように。)
ま、新人監督を育てようと思っても駿君がしゃしゃり出てきて潰しちゃうってのは結構な有名な話で、でもそうやってジブリが成功してきたことを考えると、スタジオジブリ=宮崎駿※6のままピリオドを打つ方がいいのかも。それができないのは商業映画の宿命か。
※5 特に注:過去形。ここで根拠としている『「ゲド戦記」についての暴言』(『岡田斗司夫の暴論暴言!』より)からの引用部は既に削除されています。要旨は「宮崎駿を理想とするアニメーターはその本人からぼろくそに否定されることに耐え切れずジブリを去っていったが、幼少の頃より否定され続けてきた吾朗監督は、そうしたプレッシャーを受け流す術を持っていた」という話。鈴木プロデューサーの本音も垣間見える。
※6 忘れちゃいけない。僕は高畑さんのリアリティ指向も好きだよ。(狸合戦のタヌキ社会を思って泣ける(哀悼ではなく、羨望)ぐらいwww)
それでも、やっぱり観客は「(これまでの流れを汲んだ)ジブリ映画」として観ちゃうんだよね。
そして、そう観ると、 こ れ は ひ ど い 。ということになるのだけどそんな議論はナンセンスだというのは上で述べたとおり。
ただ、よっぽどシリアスでよっぽど自信のあるシナリオでない限り、クスッと笑えるようなシーンはどんな映画にも必要だと思うんだ。思うんです。そこんところ宮崎駿が上手いのは、キャラクター設定の緻密さ(彼らは実に活き活きしている)と、対象としている少年少女の心をつかむ主人公の立ち振る舞い(ここまでが主語)を意図的に作り出せるところにあるのではなかろうか。まぁ、商業作品としてそんなの当たり前じゃんと言ってしまえばそれまで。(でもこの世の中、視聴者に対して彼ほど関心を持っている制作者がどれだけいるのだろう。昨今のテレビを観てるとかなり疑わしい。)(「自己満足の作品が全く無価値だ」などと言うつもりはないので念のため。)
ま、なんだかんだ言っても(言われても)、ジブリだってことで人は入るし、上映館も多いし、海外への配給も決まってるし、コケることはないだろう。その点、出来不出来どころか話題にすら上らない「ブレイブ・ストーリー」は負けぐm(ry
#yasufumi 2006-08-25 @ 11:39
最後に女の子がドラゴラムを使うあたりがドラクエファンとしてはたまらないデキだったねww
#文 2006-08-25 @ 15:52
ちょwwネタバレwwww
# あつし 2006-08-25 @ 19:55
>キャラクターが作品の主題をベラベラしゃべりすぎてる点。
もうこれほんとに怒涛のように・・・。
それにしても今夏のアニメ映画は「カーズ」のひとり勝ちだと思ってたのに、やっぱりジブリは強いね。
ブレイブ・ストーリーを観る気はn(ry
#文 2006-08-25 @ 21:09
まぁしかし、いろいろ喋ってくれたおかげで制作者の意図は伝わってきたぞ。という超善意解釈。
ブレイブ~はもう、知らないうちに上映期間終わっちゃってたよ。
#ko 2006-08-25 @ 23:12
なあ、時はかけないのかい。
# 文 2006-08-26 @ 14:17
院試乙。
時かけは逆にネット評高すぎて観る気しなさす…
なんて言いながら、自分の目で確かめないとダメだってのはゲドで再確認させられてんだけどw
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「時をかける少女」シネプレックスつくばにて9月9日公開予定
http://www.cineplex.co.jp/tsukuba/movie/15381/index.htm
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