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9 2月
ごく最近まで、インターネットで何らかの情報を発信するには、ある程度の専門知識とそれなりの環境が必要だった。そのため「読み手(閲覧者)」と「書き手(発信者)」は区別することが可能であり※1、「書き手」である人々は自分が情報を発信する立場にいることを否応なく自覚させられた。
そうした状況において、友人・知人の間だけでのやりとりを楽しみたい人たちが見ず知らずの人に対して「リンク禁止」を主張することもあったし、自分が発信する情報へのアクセスを管理したい人たちが「無断リンク禁止」を主張することもあった。当然、アドレスさえ打ち込めば(サーバの設定やプログラムによって認証する場合を除き)誰もが自由にアクセスできるインターネットの世界において、これらの主張はナンセンスだ。しかし、彼らは少なくとも、自分の書いたものが誰からも見られ得るという事実は知っていた。
だが、その世界も変わりつつある。
もはやインターネットは何事かを主張するための特別な場ではなく、「手軽に使える便利なツール」でしかない。それは、インフラの普及によってインターネット自体が一般的なものになったためでもあるし、SNSをはじめとしたWebサービスの進展によって専門的な知識や特別な環境が無くても「書き手」となることが可能になったためでもある。「読み手」と「書き手」の境界はそこにはない。
SNSを例に取ると、利用者はまず簡単な自己紹介を書き、自分の友人を登録し、コミュニティに参加したり日記を書いたりする。この「友人の登録」も「コミュニティへの参加」も自分の属性を公に発信する行動であるが、その性質上、自分個人あるいは仲間内のみに対象を限定した情報発信であるような感覚に陥りがちである※2。
このような流れの中で、インターネットにおける「公開」の原則が現状に合わなくなってきているのではないか。少なくとも、この原則をインターネット上の全ての情報に当てはめることは、正しいことではなくなった。
そうであれば、「リンク禁止」についての議論も次の段階に進める必要がある。プライベートな書き込みは他者から見られないよう配慮されて当然だし、自分のページへのアクセスを管理したいという要望も納得できる。「他人に見られたくない」という目的のためにリンク禁止を主張することはお門違いだが、そういうニーズが今後ますます増えていくであろうことを考えると、「できないんですよ(インターネットはそういう仕組みにはなっていない)」の一言で一蹴するのはあまりに乱暴だ。
既にもう、インターネットというオープンな世界の中に、クローズされたコミュニティが無数に存在している。その中で、一ユーザは、自分の発信する情報の公開範囲が適切かどうか、責任の取れる範囲かどうかを常に意識する必要がある。そして、そうした教育をいかにして行っていくかが情報産業に携わる者の課題である。
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※ ここで言う「(無断)リンク禁止」には技術的理由のあるものを含まない。単に「私の知らない所から私の知らない人が私の書いたものを読むことを不快に思う感情」を解消したいがための一方的な主張を指す。(個人的には、「見られたくないならWebに載せなければいいじゃないか」=「公開されている以上、リンクを張るのはこちらの自由である」という立場を貫いてきた。)
※1 たとえ同一人物であっても、利用場面によって「読み手」であるか「書き手」であるかが区別される、という意。
もちろん、掲示板に書き込むことで何事かを主張することができるように、「読み手」の立場で情報を発信することができないわけではない。しかしそれは、サイト管理者が修正することも削除することも可能な時点で、完全な「書き手」にはなり得ない。
※2 いくらプライベートな利用に配慮したシステムが作られたところで、完全な「閉じられたコミュニティ」が実現できるわけはないのだが。
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だいぶ昔に『インターネットにおける「読み手」と「書き手」の境界の変化』というタイトルで書いていたのがいつの間にか論点はズレ、そしてなんのまとまりも無くなってしまったというオチ。長らく放置してたけど消してしまうのももったいないので恥さらし覚悟で放出。
結局、「そうした教育をいかにして行っていくか」について論じないとなんの意味もないのだが、そこのところはまた後日。
30 10月
既にご存じの方も多いかと思いますが、そうでない方は少々お時間頂いて、お付き合いのほどを。
注:最後まで読むこと。
DHMOの規制を!
DHMOは無色、無臭、無味であるが、毎年無数の人々を死に至らしめている。殆どの死亡例は偶然DHMOを吸い込んだことによるが、危険はそれだけではない。DHMOの固体型に長期間さらされると身体組織の激しい損傷を来たす。DHMOを吸入すると多量の発汗、多尿、腹部膨満感、嘔気、嘔吐、電解質異常が出現する可能性がある。DHMO依存症者にとって、禁断症状はすなわち死を意味する。
DHMOは水酸の一種で、酸性雨の主要成分である。地球温暖化の原因となる「温室効果」にも関係している。また重度の熱傷の原因ともなり、地表の侵蝕の原因でもある。多くの金属を腐食させ、自動車の電気系統の異常やブレーキ機能低下を来す。また切除された末期癌組織には必ずこの物質が含まれている。
汚染は生態系に及んでいる。多量のDHMOが米国内の多くの河川、湖沼、貯水池で発見されている。汚染は全地球的で、南極の氷の中にも発見されており、中西部とカリフォルニアだけでも数百万ドルに上る被害をもたらしている。
この危険にも関わらず、DHMOは溶解や冷却の目的で企業利用されており、原子力施設や発泡スチロール製造、消火剤、動物実験に使われている。農薬散布にも使われ、汚染は洗浄後も残る。また、ある種の「ジャンクフード」にも大量に含まれている。
企業は使用済みのDHMOを大量に河川、海洋に投棄しており、それはまだ違法ともされていない。自然生物への影響は限りないが、我々は今のところ何も出来ないで居る。
アメリカ政府はこの物質の製造、頒布に関する規制を「経済的理由から」拒んでいる。海軍などの軍機関はDHMOにかんする研究を巨額の費用を投じて実施している。目的は軍事行動時にDHMOを効果的に利用するためである。多くの軍事施設には、地下に近代的な施設が造られ、後の使用に備えて大量のDHMOが備蓄されている。
(出典:http://www.med-legend.com/column/urbanleg2.html#dhe_scare)
ヒント:DiHydrogen MonOxide → 一酸化二水素
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要は、情報の「形」だけでその「中身」(信憑性だとか重要度だとか)まで判断してはいけないよ。というお話。
でもって、この(上記のような)論法も、実はかなりいじわるやんけ(わざわざ、危険だと思わせるように書いてるわけで)。というお話でもある。
yasufumi 2005-10-30 @ 20:25
絶水します(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル
shoot 2005-10-31 @ 0:02
今度はだまされないぞ!
さわー 2005-11-04 @ 0:30
情報の授業で使うんですか、文先生!
文 2005-11-04 @ 18:36
>yasufumi君
ガンバ。
まぁ、無いことの方がよっぽど危険だけどなw
>shoot
ニヤソ
>さわー
今回の模擬授業で使う気はないけど、小ネタぐらいになればなーとは思ってる。よ。